運用成績の自己評価 及第点以上の「ポジティブ組」は少数派

今回参考にしたのはETF専門資産運用会社であるGlobal X Japanによる、30代~40代の投資経験があるビジネスマン329人を対象にした調査。30代~40代といえば、結婚や出産など人生の節目をきっかけに投資を始める人も少なくないだろう。

調査では、これまでの運用成績を100点満点で自己評価してもらい、及第点となる60点以上を付けた群を「ポジティブ組」、60点未満を「ネガティブ組」に分けている。集計したところ、ポジティブ組は40.1%、ネガティブ組が59.9%という結果になった。半数以上が現状の運用成績に満足していないようだ。  

出所:Global X Japan 「30~40代ビジネスマンの投資実態調査」

ポジティブ組とネガティブ組がどのような投資性向なのかを比較することで、これから投資を始める人にとっても参考になる特徴がわかるのでは。調査では、まず安全資産とリスク資産の比率を質問している。結果、ネガティブ組では「リスク資産の方が多い」と回答した人が60.9%だったが、ポジティブ組では50.8%にとどまっている。

預金や国債など、値動きなどにより元本が目減りするリスクが低いとされる「安全資産」に比べ、リスク資産は市場の動向などにより価格変動しやすいため、元本が目減りする可能性があるとされる。

ベストな投資タイミングは読めない以上、そのときは良いと思った投資行動が、あとになって後悔につながることも。安全資産とリスク資産を適度なバランスで保有しておくことが好調な運用成績につながるのかもしれない。

出所:Global X Japan 「30~40代ビジネスマンの投資実態調査」