NISAやiDeCo、多くの人から選ばれているのは?
投資や資産運用の方法も多様化しており、NISAやiDeCoをはじめ、さまざまな手段がある。現在取引している投資・資産運用の種類についても見てみよう。
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最も多かったのは「投資信託(NISA含む)」(65.1%)、次いで「株式投資(NISA含む)」(60.8%)、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」(16.1%)、仮想通貨投資(16.1%)という結果だった。NISAを含む投資が上位を占める背景には制度が広く浸透したことも影響していると考えられる。
では、2024年1月から始まった新NISAは、どのくらいの人が活用しているのだろうか。「まだ利用者は少ないのでは?」「意外と多くの人が使っているのかも」と予想が分かれるところだろう。調査結果は次のとおりだ。
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「はい」と答えた人は75.2%。なんと「約8割」もの人が、新NISAを活用していることが判明した。新制度の開始から約1年と間もないにもかかわらず、これほどの利用率があるのは注目に値する。新NISAは非課税枠が旧来のNISAから大幅に拡充されており、資産形成の手段として魅力を感じている人も多いのかもしれない。
月額いくら投資や資産運用に使っている人が多い?
投資や資産運用に使っている金額はどれぐらいだろうか。同調査ではその月額についても聞いており、次のような結果となっている。
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最多は「1万円以上3万円未満」(31.4%)だった。投資を始めようとは思っているが毎月の負担を抑えつつ、無理なく継続できる金額はいくらなのか。そう頭を悩ませている人にとっては一つの指標になるかもしれない。
次いで「3万円以上5万円未満」(20.2%)、「1万円未満」(19.3%)という結果に。少額投資からスタートする人も多く、新NISAの非課税投資枠を活用しながら、徐々に投資額を増やしているケースも考えられる。
また、20代から50代の1~2割は、月に10万円以上を投資・資産運用に充てていることも明らかになった。資産規模や投資目的によって、積極的に投資する層も一定数存在しているようだ。
最後に、投資・資産運用で増えた資産の使い道も見ておこう。
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「老後資金」(59.7%)が最多で、次いで「貯金」(50.1%)、「子どもの教育費」(41.5%)という結果に。やはり老後の生活資金を確保する目的で資産運用を行う人が多いようだ。
新NISAの普及により、これまで投資をしてこなかった人にとっても、投資を身近に感じる機会が増えているかもしれない。検討中の方は今回の調査結果を参考に、自身のライフプランに合った資産運用を考えてみてはいかがだろうか。
《調査概要》 調査名:「投資・資産運用に関するアンケート」 調査主体:Sasuke Financial Lab株式会社 調査期間:2025年2月4日~6日の3日間 調査対象:全国の19歳から60歳の投資や資産運用(普通預金以外)を行う男女347名 調査方法:インターネットリサーチ