◆バランスファンドの「成長」コースとは?
「野村世界6資産分散投信」は、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、国内リート、外国リートの6つの資産に分散投資する。「安定」「分配」「成長」「分配変更」の4コースがある。「成長」コースは、株式に70%、リートに10%、債券に20%という配分比率で積極的に株式の値上がりを狙う。2025年1月末時点での「成長」コースの1年間のトータルリターンは13.5%で、「安定」の3.2%、「分配」の6.6%、「分配変更」の6.9%を大きく上回っている。
同様に「JP4資産バランスファンド」は、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券の4つの資産に投資する。「安定」「安定成長」「成長」の3コースがある。「成長」コースは、おおむね株式に70%、債券に30%という資産配分をしている。1月末時点での1年間のトータルリターンは「成長」が11.59%、「安定」が3.99%、「安定成長」が8.38%という結果だった。
過去1年間は株式が好調に推移したため、株式への投資比率が高い「成長」コースのパフォーマンスが良くなっている。当然、株価が下落に転じれば株式市場のマイナスの影響を、これらの「成長」コースは大きく受けることになる。今後は債券の魅力も増してくる市場になると考えられ、バランス型ファンドの魅力も高まる方向だ。
執筆/ライター・記者 徳永 浩