老後資金は“複数の柱”で備えることがカギに

老後の生活資金として「公的年金」が中心とはなるものの、「就業による収入」や「金融資産の取り崩し」を挙げる人も多いことが分かりました。

公的年金は重要な収入源ですが、支給額だけで十分な生活を維持できるとは限りません。そして「金融資産の取り崩し」もなるべく先に延ばし、老後の後半に備えて温存したいもの。となると、企業年金や個人年金、保険金などをさらに活用しつつ資産運用による収入の確保も検討したいところです。

今からできる対策として、iDeCoやNISAを活用した長期投資、リスクを抑えた資産運用などが挙げられます。

「老後資金はまだ先の話」と思うかもしれませんが、早めの準備こそが将来の安心につながります。今回のデータを参考に自分に合った資産形成の方法を見つけてみてはいかがでしょうか。

<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) 調査時期/令和5年6月23日~7月5日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから、両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査