◆12月の円安が外国債券ファンドの収益を押し上げ。今後は?
パフォーマンスランキングのトップは「東京海上Rogge世界ハイブリッド証券F<メキシコ・ペソ>(毎月分配型)」の6.67%、「東京海上Rogge世界ハイブリッド証券F<トルコ・リラ>(毎月分配型)」の5.73%、「ドルマネーファンド」の5.29%、「バンクローン・ファンド(ヘッジなし)」の5.27%が続いた。12月は円安が進んだ1カ月だった。11月末のドル円は150.09円(東京:15:00時点)だったが、12月末には156.23円(同)になった。1カ月で4%程度の円安だ。「ドルマネーファンド」が1カ月で5%超のパフォーマンスになるのは、この円安の恩恵を受けてのことだ。1月に日銀が政策金利を0.5%に引き上げ、さらなる利上げについても意欲をみせている。このメッセージが市場で理解されれば、為替が12月のように大きな円安となり「ドルマネーファンド」の収益率が跳ね上がるようなことは少なくなると考えられる。
執筆/ライター・記者 徳永 浩