運輸・物流ETFで組み入れ多い 日経平均型やプライム150型も選択肢

次に、JALへ投資できる投資信託を紹介します。

JALへの投資割合が比較的大きい投資信託に「NEXT FUNDS運輸・物流(TOPIX-17)上場投信」があります。「陸運業」「海運業」「空運業」「倉庫・運輸関連業」に区分される株式へ投資する銘柄です。空運業の主要銘柄であるJALは組み入れの上位に入っています。

【NEXT FUNDS運輸・物流(TOPIX-17)上場投信の組入上位10銘柄】

・東日本旅客鉄道:11.8%
・東海旅客鉄道:8.7%
・日本郵船:7.3%
・商船三井:7.1%
・ANAホールディングス:5.7%
・西日本旅客鉄道:5.3%
・JAL(日本航空):4.2%
・阪急阪神ホールディングス:4.0%
・東急:3.6%
・川崎汽船:3.3%

※2024年11月末時点
出所:NEXT FUNDS 運輸・物流(TOPIX-17)上場投信 月次レポート

またJALは国内の主要な株式指数に採用されています。その指数を参照するインデックスファンドを購入すれば、資金の一部はJALへ向かうこととなります。

【JALを採用する主な株価指数】

※日経平均株価は2024年11月末、その他は2024年10月末時点の情報
※上記ファンドはいずれも配当込み指数を参照

リスク要因は燃料価格と増加した負債 投資は慎重に判断

最後にJALのリスクにも触れておきましょう。

空運業は比較的リスクの高い事業です。コロナショックは極端な事例でしたが、平時も燃油価格の影響を受けます。またコロナ禍で有利子負債を増やした経緯などから、財務費用も増加傾向にあります。

上記のような費用が悪化すれば、株主に残る利益は減少することとなります。コロナから回復が続くとはいえ、投資には慎重な判断が求められます。

投資信託を使った投資なら、JAL以外の銘柄にも資金が向かいます。分散投資の効果から、1銘柄への投資よりもリスクは下がるでしょう。ただし、いずれの投資信託も元本保証ではないこと、株式を直接買う場合と比べると投資割合が薄まってしまうことには注意したいところです。