2024年8月5日、国内の株式市場は急落しました。1日の下落率は日経平均(日経平均株価)とTOPIX(東証株価指数)のいずれも12%を超えています。
なお、その後は両指数ともに急落前の水準を取り戻しています。また長期的には上昇傾向にあり、5年間で指数は6割ほど上昇しています。
【日経平均とTOPIXの5年騰落率】
・日経平均:+64.47%
・TOPIX:+57.68%
※2024年11月26日終値
※(参考:2024年8月5日終値からの騰落率)日経平均:+22.20%、TOPIX:+20.76%
ところで、日経平均とTOPIXはどのような違いがあるのでしょうか。ニュース等で紹介される機会が多いため身近な指数ですが、実はよく知らないという声もありそうです。
そこで今回は日経平均とTOPIXに焦点を当ててみます。両指数の違いがわかるよう簡単に整理してみましょう。
日経平均は値がさ株、TOPIXは大型株の影響が強め
まずは両指数の概要を紹介します。
日経平均とTOPIXは、いずれも日本の株式指数です。どちらも国内の株式市場の指標として代表的な地位を占めています。日経平均は日本経済新聞社が、TOPIXはJPX総研が算出しています。JPX総研は日本取引所グループの完全子会社です。
両指数の主な違いは「銘柄数」と「算出ベース」にあります。
日経平均はプライム市場の225銘柄を対象に株価ベースで算出されます。このことから、株価の大きい銘柄(値がさ株)ほど組み入れ比率が大きくなる傾向にあります。
一方TOPIXは、プライム市場の広範な銘柄を対象とした時価総額ベースの算出です。したがって、時価総額が大きい銘柄(大型株)の影響を受けやすい指数といえます。
【日経平均とTOPIXの概要】
次に、具体的な構成銘柄も見てみましょう。併せて銘柄の選定基準もそれぞれ紹介します。