◆海外株式はアクティブファンドに期待
売れ筋ランキングのトップは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で多くの販売会社でも人気を集める米国株インデックスファンドだが、他の販売会社ではこのファンドと常に寄り添っている「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が第4位と離れた位置にあり、外国株インデックスファンドは第10位の「iFreeNEXT FANG+インデックス」を加えた3本のみだ。しかも、2本はランクを落としている。他の販社と比較すると外国株インデックスファンドの比率が小さい。
代わって、外国株投信で存在感を示しているのは、代表的なアクティブファンドである「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース」)(6位をキープ)と「インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(8位にランクアップ)だ。これらは、毎月決算型であるため新NISAの対象外となっているにもかかわらず高い人気があり、アクティブファンドとして市場の評価が確立している。米国ハイテク成長株への集中投資が続いた結果、歴史的な割高水準にある「S&P500」に対して銘柄を選別することによって少しでも割高感を抑えた米国株(または、先進国株)ポートフォリオを保有したいという投資家のニーズに応えている。
マネックス証券の売れ筋は、外国株投資に関してはインデックスファンドへの過度な集中が緩和して、アクティブファンドへの見直しが進んでいるようだ。
執筆/ライター・記者 徳永 浩