株価は長期上昇も短期は下落 配当利回り4%台後半に
双日は株価の下落が続いています。2024年5月に上場来高値となる4408円まで買われて以降、値下がりの傾向がみられます。同年12月2日までの下落率は30%を超えました。今期(2025年3月期)は利益の進捗が低調なことから、業績への懸念が背景にありそうです。
とはいえ、双日は中長期的には上昇してきた銘柄です。株価の5年騰落率は、足元の下落を踏まえても75.7%に達します。値下がりは、単に高値からの調整という面も持つかもしれません。
【双日の株価チャート(過去5年間)】
・株価:3084円(2024年12月2日終値)
株価が下落したことで、配当を重視する投資家から関心が集まりそうです。予想配当利回りは4%台後半まで上昇しました。また双日は今期から新しい還元方針を導入しており、累進的な増配も期待されます。
【双日の予想配当利回り(2025年3月期)】
・予想配当金:150円
・予想配当利回り:4.86%
出所:双日ホームページ
配当金の税金は、新NISAを通じた投資で非課税にできます。新NISAで個別株に投資できる成長投資枠は年240万円が上限となっており、双日の株価水準なら700株まで購入できます。1株あたり配当金が150円なら、10万5000円を非課税で受け取れる計算です。
中長期的に上昇しながらも、短期的には下落する双日の株式は、今後どのような展開となるのでしょうか。これまでの業績の推移と、今期の進捗から探ってみましょう。また今期から始まった新中期経営計画の中身も解説します。
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