PBR(株価純資産倍率)が評価され、8月にJPXプライム150指数に新規採用

三菱商事の株価が調整しています。2024年5月2日、2024年3月期の本決算を取引時間中に公表し、一時は上場来高値となる3775円まで買われました。しかしその後は下落が続いています。減収減益だった実績に加え、今期(2025年3月期)も減益を予想しており、業績への懸念が売りにつながっている可能性があります。

もっとも、中長期的には大きく値上がりしています。2024年11月15日までの5年間で株価は2.8倍に上昇しました。足元の配当利回りは3.7%と、比較的高い利回りも魅力的です。2024年8月には、市場評価性(PBR基準)の高さから「JPXプライム150指数」にも採用されました。短期的には下落していますが、投資家の人気は依然、高そうです。

【三菱商事の株価チャート(過去5年間)】
・株価:2700円(2024年11月15日終値)

出所:Tradingview

三菱商事は、なぜ投資家から支持されるのでしょうか。同社の概要と業績から探ってみましょう。また2024年に始まったKDDIとのローソンの共同運営についても解説します。