亡くなったときは繰下げした年金はどうなる?
人の寿命は誰にもわかりません。年金が増えるのを楽しみに待っている間に寿命が尽きることもあります。そういう場合、繰下げした年金はどうなるのでしょうか?
もし、もらい始める前に亡くなったときは、遺族が未支給年金(もらうはずだった年金)の請求をすると、65歳時点の年金額で算出された年金額が一括で支払われます。
ただし、請求した時点から5年以上前の年金は受け取れません。
例えば、繰下げ受給を予定していた人が73歳で亡くなったとしたら、遺族が請求すると、
68~73歳までの5年分の年金をもらえます。
その際の金額は、68歳まで繰下げた額ではなく、65歳時点のものです。
残念ながら、65~67歳までの年金は消滅です。
「年金がなくなるなんてあり得ない!」と感じる方は、繰下げ受給開始年齢を70歳以内に設定することをお勧めします。
●第4回は【60歳からの「年金繰上げ受給」、減額されるも「ひとつの選択肢」として検討してみる価値がある理由とは?】です。(12月2日に配信予定)
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著者名 社労士みなみ
発行 アスコム
価格 1,600円(税込)