年齢が上がるごとに保有資産額の最頻値が上がる

金融資産について年代別ではなにか傾向はあるのだろうか。調査では年代別で金融資産額を集計した。結果、20代~40代では、金融資産をある程度持っているグループとしては「100万円~300万未満」と回答した人が最多。しかし50代では「500万円~1000万年未満」、60代以上では「1000万円~2000万円未満」が最多と、年齢が上がるにつれ保有資産額の最頻値が上がる傾向に。

20代~40代の保有資産額の最頻値が100~300万に未満に収まり、それ以降の世代よりも少ないという結果になったのには子育てなどで支出が多い点が影響していそうだ。

50代以降ともなると、子どもが成人し家を出るなど、子育てがひと段落する家庭も多いだろう。60代ともなれば、仕事を引退、勤め人であれば退職金というまとまったお金も入ってくる。年齢が上がるにつれて保有資産額の最頻値が上がるのには、こうした背景もありそうだ。

また調査では男女別でも金融資産額を集計している。その結果、金融資産を10万円以上持っていると回答した人の中では、男女ともに「100万円~300万円未満」が最多の金額となった。

 
出所:ファミリーコーポレーション 「まとまったお金の使い道は投資?貯金?年齢・性別ごとの意識調査」

人によってハードルにばらつきも「投資を始めたい」が6割以上

投資を始めようにも「まとまった資金」がない人が一定数いることがわかったが、いくらあれば投資を始めたいと考えるのだろうか。調査結果では、「1万円からでも始めたい」と回答した人が21.4%と最多。

「100万円」が12.2%、「1000万円」が5.9%で続く。人によって投資に必要だと感じる資金の額にはばらつきはあるが、全体の64.4%は投資を始めたいと回答している。

一方で「いくら余剰資金があっても投資はしない」と回答した人が35.6%おり、投資への忌避感を持つ人は一定数いるようだ。

出所:ファミリーコーポレーション 「まとまったお金の使い道は投資?貯金?年齢・性別ごとの意識調査」