20代の貯蓄事情は? 単身と家族ありで違いも

20代単身者は収入(臨時収入含む)から「貯蓄しなかった」人が約3人に1人とトップ回答。逆に言えば残りの2人は貯蓄したということで、2位は「35%以上」貯蓄した人で約2割。以下、3位「10~15%未満」、4位「5~10%未満」と続きます。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数308)

1位    貯蓄しなかった    30.8%
2位    35%以上    18.8%
3位    10~15%未満    14.6%
4位    5~10%未満    8.4%
5位    20~25%未満    7.5%

20代単身者は少額からコツコツと貯蓄をしているようです。なお平均は18%となっており、単身の全世代平均である13%を5ポイントも上回っています。若いうちから将来を見据えて少しずつ貯蓄に励んでいる人が比較的多いようですね。

家族が増えると何かと物入り、貯蓄に回す割合は少ない傾向に

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数108)

1位    貯蓄しなかった    27.8%
2位    10~15%未満    19.4%
3位    5%未満    13.9%
3位    35%以上    13.9%
5位    5~10%未満    11.1%

続いて20代が世帯主の二人以上世帯ですが、1位は単身者と同じく「貯蓄しなかった」が3割弱でした。単身世帯では2位だった「35%以上」が、二人以上世帯では3位に後退しており、貯蓄に回す割合が少ない傾向が伺えました。家族が増えると何かと物入りとなり、なかなか貯蓄に回せないのかもしれません。

このことは下記の記事で二人以上世帯が生命保険に掛ける金額が単身者より10倍近く多かったことも影響していると見られます。

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貯蓄に回す割合の平均は14%となっており、二人以上世帯の全世代平均11%をわずかに3ポイント上回った形でした。ほかの世代と比べると、20代は貯蓄できる時期ともいえそうですので家計収支を見直すチャンスかもしれません。