30代の貯蓄事情は? 単身と家族ありで違いも

続いて収入からどのくらいを貯蓄しているのか、単身者と二人以上世帯それぞれを見ていきましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数214)

1位    貯蓄しなかった    23.8%
2位    10~15%未満    18.7%
3位    35%以上    15.0%
4位    30~35%未満    14.5%
5位    5~10%未満    11.2%

30代単身者は収入(臨時収入含む)から「貯蓄しなかった」人が約4人に1人とトップ回答。逆に言えば残りの3人は貯蓄したということで、2位は「10~15%未満」で約2割。以下3位「35%以上」、4位「30~35%未満」と続きます。

30%以上を貯蓄した人は約3割。他の世代は2割を切っており、年代が上がるにつれ減っていきます。3割弱だった20代とともに、若い世代は収入を貯蓄に回しやすいといえそうです。

なお30代単身の平均は17%となっており、単身の全世代平均の13%を4ポイント上回っています。

家族が増えると貯蓄に回す割合は少ない傾向に

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※金融資産保有世帯、実数464)

1位    貯蓄しなかった    27.2%
2位    10~15%未満    21.6%
3位    20~25%未満    11.9%
3位    5~10%未満    11.6%
5位    35%以上    11.4%

30代が世帯主の二人以上世帯の1位は単身者と同じく「貯蓄しなかった」が3割弱でした。単身世帯では3位だった「35%以上」が、二人以上世帯では5位に後退しており、貯蓄に回す割合は減少傾向に。とは言え、家族が増えて貯蓄できる額が少なくなれども、できる分はコツコツと貯蓄に励もうとしている様子が伺えます。

なお下記の記事では、貯蓄以外にどんな商品をどのくらい持っているかについて詳報しています。

【30代】金融資産保有額ランキング! 「1000万~1500万円」持っている人が意外と多い?  理由は30代に人気のあの商品? 

また、30代の二人以上世帯がボーナスを貯蓄に回す割合は平均14%と、二人以上世帯の全世代平均11%をやや上回りました。