50代がほしい金融商品は

今後、50代単身のみなさんが持ちたい金融商品1位は「預貯金」、2位「保有希望なし」、3位「株式」で、傾向としては40代と同様でした。以下の傾向を見ると、全世代のうち「個人年金保険」は30代に次いで多い反面、「公共債(国債など)」は最も低い傾向にありました。

出所:金融広報中央委員会 (※実数366、複数回答)

1位    預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む)    45.1%
2位    保有希望はない    32 .8%
3位    株式    21.0%
4位    株式投資信託    13.1%
5位    個人年金保険    8.7%

二人以上世帯は「預貯金」「国債」で安定志向

二人以上世帯でも傾向は同じでした。ただ、単身者と比較すると預貯金を選びたいという回答がやや多くなっています。二人以上世帯の他の年代と比較すると「公共債(国債など)」が最も高く、安定志向が見られます。

出所:金融広報中央委員会 (※実数1024、複数回答)

1位    預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む)    52.2%
2位    保有希望はない    27.1%
3位    株式    22.7%
4位    株式投資信託    15.8%
5位    個人年金保険    10.7%

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目標額を意識した運用を無理なく継続

50代の資産形成で心に留めておくポイントは2つ。1つめはリスク管理。50代はリタイアメントが近づいているためリスクの高い投資は徐々に減らしていきましょう。資産の一部を比較的安全な投資先(債券や定期預金など)に移すなど、リスク分散を心がけてみては。

2つめは老後資金の確保。生活費をはじめ医療費など十分な備えが必要です。今からでも運用の利益に税がかからないNISAやiDeCoを活用して老後資金を積み立てましょう。

これらのポイントを考慮しながら、50代からの資産形成を計画的に進めていくことが重要です。

<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) 調査時期/令和5年6月23日~7月5日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査