「増やす」よりも「減らさない」を重視する50代
金融商品を選ぶ基準について「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)※から50代の回答をランキングで見ていきましょう。単身者の結果からです。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
50代単身者が金融商品を選ぶ基準は「利回りが良いから」が約23%と、4人に1人ほどの割合となり、トップ。一方、2位は「元本が保証されているから」が約20%と拮抗。
40代までは「将来の値上がりが期待できるから」と「利回りが良いから」が1位、2位を競っており、そこに元本保証が割って入るのは50代以降から。やはり老後が現実的に近づく50代、徐々に元本確保にシフトしていることが調査データから如実に分かります。
50代の金融商品の選択基準(単身世帯)拡大表示
1位 利回りが良いから 22.6%
2位 元本が保証されているから 19.5%
3位 将来の値上がりが期待できるから 19.0%
4位 少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから 11.9%
5位 その他 11.5%
50代が世帯主の二人以上世帯ではもっと顕著です。金融商品を選ぶ基準1位は「元本が保証されているから」が23.0%。2位の「利回りが良いから」をわずかに上回っています。
3位の「将来の値上がりが期待できるから」は約15%。資産形成における“将来”は射程距離にあるため、「増やす」よりもむしろ「減らさない」ことを重視しているのでしょう。
50代の金融商品の選択基準(二人以上世帯)拡大表示
1位 元本が保証されているから 23.0%
2位 利回りが良いから 20.2%
3位 将来の値上がりが期待できるから 15.1%
4位 少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから 12.8%
5位 その他 11.4%
気になる実際の値上がりや利回りについてもみていきましょう。
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