◆金利低下局面到来で外国REITファンドの台頭

今回の売れ筋トップ20で顕著にランクアップをしているのが「ダイワ・US-REIT・オープン(年1回決算型)為替ヘッジなし」だ。8月に29位から19位にランクアップしてトップ20のランキングに入ったが、9月にはさらに順位を上げて第10位になった。また、「SMT グローバルREITインデックス・オープン」は8月のランキングでは大手証券4社のどこもランクインしていなかったが、9月はいきなり総合第14位にランクインしている。

9月のパフォーマンスだけみると、「SMT グローバルREITインデックス・オープン」は月間で+2.49%、「ダイワ・US-REIT・オープン(年1回決算型)為替ヘッジなし」は同+1.45%であり、大きく動いたわけではない。ただ、REITファンドは過去に金利低下局面で相対的にパフォーマンスが良かった。今回、米国が0.50%の利下げを行い欧州と合わせて利下げの動きが明瞭になってきた。来年に向けて利下げの環境が変わらないようであれば、今後、先進国REIT(日本を除く)は堅調な価格推移が期待される。

◆国内株式は「日経225」が好調。「eMAXIS 日経225」もランクアップ

8月には「日経225ノーロードオープン」、「野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i 日経225)」、「ダイワ・ノーロード 日経225ファンド」が、そろってランキングの第4位に並んだが、9月は「日経225ノーロードオープン」、「野村インデックスファンド・日経225」は第4位を維持したものの、「ダイワ・ノーロード 日経225ファンド」は第14位に後退した。

ただ、野村証券やSMBC日興証券のランキングトップは前月に引き続き日経225インデックスファンドだ。そして、大和証券では「ダイワ・ブルベア・ファンド6 ブル3倍日本株ポートフォリオ6」が上位にランキングされるなど、インデックスファンドよりも一段と強気のブル型に人気が出ている。国内株式の先高期待に衰えはないということだろう。国内では10月27日に衆議院選挙が行われるなど、不確定要素があるが、国内株式ファンドへの人気が継続するものか確認していきたい。

執筆/ライター・記者 徳永 浩