同調査によると、50代女性の69.7%は「心配あり」と回答。同研究所は「50代女性は、老後のお金について心配かどうかが、より具体化するころです」とし、「老後資金形成のラストスパートとなる重要な時期であることに加え、親の介護や相続問題が現実化してくる時期だ」と説明している。

出典:株式会社ハルメク・エイジマーケティング 、ハルメク 生きかた上手研究所「お金に関する意識・実態調査​ 」

その表れか、投資をしている人の割合は、全体で41%のうち、70代男性が49%、50代女性が45%と続いていた。理由を同研究所は、①リアルに差し迫った老後のお金の問題解決の一助として、資産形成の重要性が認識されるようになったこと、ネットで投資情報にアクセスしやすくなった、②子育てが一段落して自己投資や資産形成に興味が高まった、などと解説している。

投資の種類 世代間で差

資産形成のニーズが高まるなか、投資をしている人のなかで、保有している金曜商品はどんなものがあげられるのだろうか。

同調査によれば、最も多いのは国内株式(48%)となり、次にNISA(42%)が続いた。国内株式は50〜70代のなかで最も多く、NISAは20〜40代のなかで最多だったことから世代ごとによって好まれる金融資産が異なることが見えてくる。

出典:株式会社ハルメク・エイジマーケティング 、ハルメク 生きかた上手研究所「お金に関する意識・実態調査​ 」

投資タイプも年代ごとによって異なり、全体で「毎月1万円など積立でコツコツと購入(40.7%)」「ある程度まとまった金額で一括で購入(40.5%)」だが、世代が上がるにつれて一括購入の割合が増加傾向にある。

ところが、金融資産を増やした年代層はごく一部となった。3年前の2021年と金融資産の変化を尋ねる質問では、全体(54.3%)が変わらないと回答した。また、減った(29.4%)、増えた(16.3%)の順に続いた。増えた理由について、20〜30代といった比較的若い世代が「収入の増加」で、60代は「配当や金利収入」が多かった。

【調査概要】 調査方法:WEBアンケート 調査対象・有効回答者数:20~79歳の男女 1,200名 調査実施日:2024年6月7日(金)~10日(月) 調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所