シニアに人気は「iPhone SE」

まずはシニアが現在利用しているスマホの機種から。調査は各種メディアのレンタルや中古品買い取り・販売などを手掛ける株式会社ゲオホールディングスがゲオアプリ会員である全国60歳以上の男女206人を対象に実施。結果、「iPhone」と回答した人が約40.3%、「Android」が約31.1%とiPhone派が多い模様。

iPhoneの中では「iPhone SE」を使っている人が約19.3%と断トツで最多。SEは他のiPhoneシリーズに比べてサイズが小さくて軽く、グラフィック性能などは若干落ちるようですが、価格は比較的安価です。またホームボタンが搭載されていて、アプリを操作中でもボタンを押すことで一気にホーム画面に移動可能。こうした片手でも扱いやすく、シンプルな構造がシニアに好まれている可能性も。またSE以外では「iPhone 15」など最新機種を使っている人が多いようです。

出所:株式会社ゲオホールディングス 「シニアのスマホ利用に関する調査」

中古を活用して「スマホ2台持ち」という人も

最近は円安などによる物価高騰もあってかスマホも値上げ傾向に。前問でシニアに人気のあったiPhoneシリーズの新製品であるiPhone 16の場合、9月21日時点で販売価格は12万4800円です。スマホは中古で購入することで価格を抑えられますが、シニアでも中古スマホを購入する人は多いのでしょうか。

調査結果では、「中古スマホに関心がある」(=「中古スマホを購入したことがある」+「中古スマホを購入してみたい」)と回答した人は約40.8%と半数近くに。

さらに調査では購入理由も質問。結果、「スマホ端末の新製品は高いから」と回答した人が約51.2%と断トツで1位。以下、「高機能は必要なく、最低限の機能で問題ない」約19.0%が続き、価格面や機能面から中古スマホに関心があるシニアが多いようです。

一方で「2台目のスマホが欲しいから」と回答した人が約7.1%。シニアでも用途に応じてスマホを使い分けるヘビーユーザーが一定数いる可能性があり、意外な結果です。

 
出所:株式会社ゲオホールディングス 「シニアのスマホ利用に関する調査」