先輩たちが驚いた「え…? そんなことってある?」な経験  

続いて2位は、「名義の変更や解約などができない」(34票)でした。本人でなければスムーズに手続きできないことも多く、多くの経験者が苦労したようです。

しかも手間がかかるだけではありません。中には「自分は一人っ子なので父からストレート…のはずが、相続人の自分が忙しい間に、長年同居していた伯母がごり押しして自分の名義にしてしまった…という、わけのわからない事も起きます」(60代・女性)といった、驚きの経験も。

場合によっては、一族が所有している土地の名義が先々代のまま。2024年4月1日から相続登記が義務化されたので、手続きをしようと思ったら、祖父のきょうだい、父のきょうだい、連絡をしなければいけない相続人は10人以上に上り、中には連絡がつかない人も……といったケースもあるでしょう。トラブルを防ぐべく、生前に財産の名義を確認しておきたいものです。

3位は、「遺言書がない事に関するトラブル」(26票)でした。

「誰が相続するか明確でないので」(50代・男性)という声にあるとおり、遺言書がなければ相続人同士での遺産分割協議が必要に。意見が食い違えば言い合いになったり、関係がぎくしゃくしたりする可能性もあります。

また相続は“負の財産”も対象になるため、「そんなの聞かされていない!」という借金がある場合、問題はさらに複雑に……。

回答の中には「借金も相続になるので遺言書無くいきなり亡くなり、欲しい物だけにはいかないので兄弟で揉めた」(50代・男性)という声もありました。やはり遺言書を書き残してもらうことが、重要といえそうです。