REITは最低投資額が大きいことも…投資信託で解決

REITへ投資するなら、上場していない一般的な投資信託もおすすめです。投資信託であるREITへ、さらに投資する投資信託があります。

というのも、REITは最低投資額が大きい銘柄も多いためです。REITは1口単位で売買できますが、1口数十万円する銘柄が少なくありません。

例えば日本ビルファンド投資法人の価格は67万5000円です(2024年9月12日終値)。少なくとも67万5000円がなければ投資できません。また2口買うには135万円が必要です。

【主なREITの価格(2024年9月12日終値)】

・日本ビルファンド投資法人:67万5000円
・ジャパンリアルエステイト投資法人:58万7000円
・日本プロロジスリート投資法人:26万8900円

※日本ビルファンド投資法人は2024年10月に1:5の投資口分割を予定

最低投資額が大きいと、投資額の増額や分散投資が難しくなる傾向があります。1口は買えても、買い増しや他の銘柄への分散投資ができないといったケースが想定されるからです。

その点、投資信託なら金額を指定して購入できます。最低投資額は金融機関で異なりますが、多くは100円~1万円です。投資信託は複数のREITで運用されるため、1本買えば分散投の効果にも期待できます。

金利の上昇は減益要因 値動きの大きさにも注意

REITの注意点として、金利の上昇があります。REITは投資家から集めた資金を原資に、融資で不動産を取得しています。金利が上昇すると利払いの増加から、利益が圧迫される傾向にあります。利益が減少すれば、分配金も減少することとなります。

また値動きにも注意しましょう。値動きの大きさは株式と同程度です。価格が分配金を超えて下落することも十分に考えられます。

リスクを抑えるには銘柄の分散が効果的です。REIT型の投資信託なら、1本で複数の銘柄へ投資できます。また、投資信託は株式型や債券型などほかの資産を投資対象にしている銘柄もあります。手軽に分散投資するなら投資信託を検討しましょう。もちろん、投資信託は手軽に分散投資ができるとはいえ、リスクには注意してくださいね。