新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」で同じ商品に投資できますが、全ての商品に投資できるわけではありません。2つの枠で同時に投資できるのは、双方の対象商品となっている銘柄に限られます。
どのような銘柄なら、つみたて投資枠と成長投資枠の双方で投資できるのでしょうか。また同じ商品に投資するとどんなメリットがあるのでしょうか。それぞれ簡単に紹介します。
両方の対象商品なら投資OK 「オルカン」や「楽天VTI」など
新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠で対象商品が異なります。対象商品となる条件はつみたて投資枠の方が厳しく、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象です。
一方で成長投資枠対象の投資信託はつみたて投資枠よりも幅広いです。ただし、信託期間20年未満、毎月分配型、一定のデリバティブ取引を用いる銘柄は対象外です。
つみたて投資枠と成長投資枠の対象商品は、完全に分かれているわけではありません。双方に共通する商品もあります。
例えば、「オルカン」で知られる「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のほか、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・S&P500)」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・VTI)」は、つみたて投資枠と成長投資枠の双方で投資可能です。なお、2024年8月23日現在で、双方で投資できる銘柄は268本存在しています。
【新NISAの対象商品の数(投資信託)】
・成長投資枠の対象商品:1946本
・うち、つみたて投資枠の対象商品:268本
※2024年8月23日時点
これらの商品は、NISA口座を開設した金融機関で取り扱いがある場合、双方の投資枠で同時に投資できます。
次に、つみたて投資枠と成長投資枠で同じ商品に投資するメリットを押さえましょう。