実物の金への投資は少額でも始められます。しかし税金の手続きは手間に感じられるかもしれません。総合課税のため、利益を得ると原則として確定申告が必要だからです。

確定申告を避けたいなら投資信託を活用する手もあります。少額で投資できるうえ、源泉徴収ありの特定口座(※)なら原則として確定申告も不要です。さらに新NISAなら非課税で投資できます。

そこで、今回は金へ投資できる投資信託を紹介します。新NISAでの投資の可否も併せて紹介するので参考にしてください。

※特定口座:税制上の利益の計算を金融機関が代行する口座。源泉徴収の有無は選択できる。源泉徴収ありの場合、納税まで金融機関が代行する。

前回の「資産形成あるある疑問を解消!」

金に投資する投資信託を紹介!円高が心配なら…

金で運用される投資信託は以下のような銘柄があります。これら4銘柄はいずれも新NISAの成長投資枠で購入可能です。

【例:金に投資する主な投資信託】

三菱UFJ純金ファンド
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)

※いずれも新NISA成長投資枠の対象銘柄

金は一般に米ドル建てで取引される資産です。したがって、金で運用される投資信託には原則として「為替リスク」が伴います。

為替リスクを避けつつ金へ投資したいなら、為替ヘッジ付きの銘柄を選ぶとよいでしょう。為替ヘッジ付きの金投信は以下のような銘柄があります。なお「ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」は、成長投資枠を含め新NISAでは購入できません。

【例:金に投資する主な投資信託(為替ヘッジ付き)】

ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)
SMTゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)

※「ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」を除く3銘柄は新NISA成長投資枠の対象銘柄

為替ヘッジ付きの銘柄は「ヘッジコスト」に注意しましょう。為替ヘッジにかかるコストは、現地通貨と日本円の金利差に相当します。金投信の場合は日米の金利差がコストとなります。