渡部恵さん(仮名)は都内の私立高校の英語教師。年明けには、旅行会社に勤務するご主人との間に待望の第1子が生まれる予定です。

ご夫妻は出産を機にマイホームを購入したいと考え、新築タワーマンションの内覧を重ね、「ここなら買ってもいい」という物件を見つけました。マンション価格が高騰する中、高層階のその物件は販売価格が約2億円にも達していました。

しかし、お二人は世帯年収1800万円の“パワーカップル(ともに高収入を得ている共働きの夫婦)”だったこともあり、不動産会社からは2000万円の頭金を入れれば提携のペアローンで残り1億8000万円の融資が受けられると言われます。すっかりその気になっていたお二人ですが、双方の両親から猛反対され、マイホームや住宅ローン事情に詳しいある専門家のところへ相談に行くことになりました。

さて、その際専門家はどんなアドバイスをしたのでしょうか? それを受けたお二人の結論は? 渡部さんに詳しい経緯を話してもらいました。

〈渡部恵さんプロフィール〉

東京都在住
37歳
女性
私立高校教師
会社員の夫と2人暮らし
金融資産2500万円(世帯)

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共働きの私たちは結婚してもうすぐ3年になります。年明けには待望の第1子が生まれる予定です。

私は海外の大学を卒業後、都内の私立高校で英語教師を務めていて、今は1年生の副担任です。仕事を通して知り合った2歳年下の夫は旅行会社の企画部に在籍しています。

年収は2人合わせて1800万円ほど。自分で言うのもなんですが、一応、パワーカップルの部類に入ると思います。

結婚後は互いの勤務先からドアツードアで30分の都心のタワーマンション(タワマン)を賃貸していますが、私が妊娠したのを機にマイホームの購入を検討し始めました。