SHIFTが目指す業界の構造改革

私がSHIFTの成長を信じているのは、丹下さんが業界の構造改革を志しているからです。

IT業界に根強い「中抜き構造」があることは、皆さんもよくご存じでしょう。元請けの会社に下請けの会社がたくさん連なっており、中には業務を下請けにパスするだけで利益を持っていく会社もあります。丹下さんはその構造に疑問を抱き、中抜きをやめるべきだと考えているのです。

彼は、日本の問題は生産性が低く、そのために給料が低いことだと言います。給料が低ければ自分がやっている仕事に対する意義を感じにくく、結果的に仕事に魅力を感じられず、会社に対するロイヤリティも低くなり、競争力も下がるという悪循環が生じます。

この状況を変えるには、生産性を向上させて給料を上げなければなりません。SHIFTがDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進する役割を担い、お客様企業の生産性向上と給料アップを実現できれば、根っこから日本の競争力を高めることにつながると丹下さんは言います。もちろん、そのビジネスを中抜きなしでやることでIT業界で働く人も高い給料をもらえるようになるでしょう。

そのような価値を社会に提供し構造改革を進めるためにも、SHIFTは大きく成長しなければならず、だから従業員の給料もどんどん上げていこうというのが彼の考えです。

丹下さんが構造改革をやり遂げられれば、お客様企業はより適正な価格で発注できるようになりますし、一方でSHIFTの収益力はより高まるでしょう。

大谷翔平、藤井聡太の「経営者版」に投資する

30代以下の若手起業家については、近年、成功している人のイメージがだいぶ変わってきたと感じます。野球の世界でいえば、ひと昔前の「成功した起業家」は清原和博さんのイメージでしたが、今の若手で成功している人は大谷翔平さんのような雰囲気です。さわやかで謙虚で真面目で、成功したからといって豪遊したりもしません。

もちろん私は彼らのすべてを知っているわけではありませんから、裏の裏の裏の顔がどうかということはわかりませんが、それは誰しも同じです。少なくとも「表面上、きちんとしている」というだけでも重要なことなのです。

大谷翔平さんや藤井聡太さんに代表される新しい世代では、非常に優秀な若手起業家が続々と誕生しており、私は彼らのような若い才能に傾斜して投資していきたいという気持ちを強く持っています。

皆さんも、もし大谷翔平さんや藤井聡太さんのような存在の経営者がいたら、その会社の株を買いたいと思うのではないでしょうか。