新NISAも男性の利用が多いと思いきや… 20代男女で拮抗

株式や投資信託を運用すると、通常は売却益や配当金・分配金に約20%の税金がかかります。そこで活用したいのが新NISAとiDeCoという2つの税制優遇制度。いずれも制度の条件を満たす投資なら税金がかかりません。新NISAは対象の商品が多く、いつでも資金の引き出しができる自由度が特長。

iDeCoは毎月掛け金を払い、将来の年金を自分で準備する制度。主に投資信託などの商品を運用し、資金の引き出しは原則60歳以降となりますが、掛け金を払った分だけ所得税などの税負担を軽減できます。

このように魅力的な両制度ですが、利用状況はどうなのでしょうか。調査によれば、全体でみると利用者の割合は新NISAで30.5%、iDeCoで14.7%と、現状では新NISAの方が普及しています。

ただし両制度とも利用に前向きな人(「今後行う予定である」「行っていないが興味がある」の合算)がNISA38.2%、iDeCo35%と伸びしろが大きく、今後の拡大が期待されます。

また、性別・年代別の結果では、前問と同様、両制度とも男性の利用が高い傾向に。しかし新NISAについては20代だと男女で差が見られず、利用に前向きな人を含めても拮抗しています。前問の資産運用経験者では、同じ20代男女で7%の差があったことを考えると意外な結果です。

資産運用を始めるにしても他の生活費との兼ね合いになるので、他の年代に比べて所得や資産が少ない若手では、何かあったときのために引き出しが自由といったメリットから新NISAが選ばれているのかもしれません。


図表3 新NISAの利用状況・iDeCo(個人型確定拠出年金)の実施状況

出典:ネオマーケティング 「マイナス金利に関する調査」

【調査概要】
調査名:マイナス金利に関する調査 
調査方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:全国の20歳以上の男女のうち有職者
有効回答数:1,000人
調査実施日:2024年4月10日~2024年4月11日