欧州を中心に世界に30拠点、ピクテとはどんな会社?
ピクテ・グループは、1805年にスイス・ジュネーブで設立され、プライベートバンクとして顧客の資産を守り続けてきました。少数のパートナー(共同経営者)による経営を通じ、顧客への明確な責任体制を確立しています。現在は、欧州を中心に世界に30拠点を構え、ピクテ銀行(Banque Pictet & Cie SA)を中核に資産運用・管理サービスをグローバルに提供しています。グループの運用・管理資産残高は約115兆円*です(2024年3月末現在)。
*適用レート:WMロイター 1スイス・フラン=168.03円
誕生はナポレオン時代、フランス革命後の王侯貴族たちの資産管理を担う
ピクテの誕生は200年以上前のナポレオンの時代にさかのぼります。1805年、フランスの統治下にあったジュネーブで、二人の若き銀行家、ジャコブ-ミッシェル-フランソワ・ド・カンドルとジャック-アンリ・マレによって創業されました。
新会社は間もなく、資産管理と為替取引業務に専念する銀行、現在でいうプライベートバンクとなり、フランス革命を逃れてきた王侯貴族や富裕層の資産管理を担うようになりました。1841年にはエドゥアール・ピクテがジャコブ−ミッシェル−フランソワ・ド・カンドルの後継者となり、ピクテ家の一族が初めて銀行の経営に加わったことで、「ピクテ(Pictet)」という名が付き現在に至ります。
エドゥアール・ピクテは37年という長きにわたり他のパートナーとともにピクテの経営に携わり、1850年から1870年にかけて顧客にスイス、ヨーロッパ、北米の有価証券への投資機会を提供、幅広い企業の債券や株式を推奨していきます。スイス初の鉄道建設や海運業、不動産開発などにも投資し、プライベート・バンクとしてのビジネスモデルを確立。その後200年以上にわたって続くことになる、顧客の資産を守るための経験と知恵−ピクテの「目利き力」の基礎を築きました。