かつて大人気だったファンドといえば「グロソブ(グローバル・ソブリン・オープン)」。そして今や「オルカン(eMAXIS Slim全世界株式 オール・カントリー)」。両者の共通点をご存じですか。
それは両ファンドとも、国際投信投資顧問という今はなき運用会社の血が、脈々と流れていることです。国際投信投資顧問は2015年7月に、三菱UFJ投信と合併し、その後、現在の三菱UFJアセットマネジメントになりました。つまり両ファンドにとって、根は同じということになります。
そして、この両ファンドとも国内で設定・運用されている投資信託において、純資産残高がトップとなりました。
ちなみに「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」は世界の優良な債券(ソブリン債)に分散投資するファンドで、2008年8月には5兆7685億円という純資産残高を記録しています。
これまで単体のファンドでここまで純資産残高を増やしたケースはありません。今はオルカンが一大ブームですが、それでも純資産総額は3兆4398億円(5月22日現在)です。
さて、そのオール・カントリーですが、人気の理由は運用コストが極めて低いことと、全世界の株式に一括投資できるという分かりやすさがあるからでしょう。