<前編の振り返り>

前編では、若手社員が資産形成を始めるにあたって知っておきたい3つのポイントをご紹介しました。

・企業は、従業員を企業価値を生み出す財産としてみなし大切にする「人的資本投資」に力を入れ始めている。福利厚生の充実はその手段の1つであり、給与以外の部分でも働く人の満足度を高めようとしている

・福利厚生制度の中で、特に重視されているものの1つに資産形成支援がある

・職場の資産形成制度を使う時は、習慣化と家計の見える化ができる「給与天引き」の利用がベスト

●前編:【「資産形成を始めたいけどお金も時間もない…」という若手社員に伝えたい“失敗しない”最初の一歩の踏み出し方】

目的にあった制度を活用しよう

続いて、具体的にどのような制度を使って積み立てをするべきかを考えていきます。職場が用意している資産形成制度は複数あり、その目的はためる・ふやす・そなえる・かりるの大きく4種類。今回はこのうち、①「ためる」と②「ふやす」の切り口からファイナンシャル・ウェルビーイング編集部の考える資産形成の最強ペアを提案します。

■職場が用意している資産形成制度の例(目的別)

表:ファイナンシャル・ウェルビーイング編集部作成 ※表をクリックして拡大