非課税世帯は月に約5000円が年金に加算される
「年金生活者支援給付金」は、老齢基礎年金や遺族基礎年金などを受給しており、かつ年金額が少ない方が、年金額に上乗せしてもらえるお金です。
老齢基礎年金の受給者の場合の支給要件は、次の3つです。
・65歳以上の老齢基礎年金の受給者であること
・同一世帯の全員が市区町村民税非課税であること
・前年の公的年金等の収入全額とその他の所得が一定額以下であること
給付金額は毎年数十円くらい金額が変動しますが、令和5年度は、月額5140円。この金額が、老齢基礎年金に加算して支給されます。
年金生活者支援給付金は、障害年金や遺族年金の受給者も受給できます。
障害年金と遺族年金の受給者の場合は、障害基礎年金あるいは遺族基礎年金の受給者であり、「前年の所得が472万1000円以下であること」の条件をクリアすれば、老齢基礎年金と同額の月額5140円の給付金が上乗せされます。なお障害基礎年金の1級受給者は、月額6425円が上乗せされます。
●第3回(70歳を超えたら貯蓄は減って当たり前! 知らないと損する“支出コントロール”の方法とは)では、年金額と貯蓄額のバランスや赤字の管理方法について解説します。
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