物価に年金額が連動しても年金暮らしに物価高はキツイ

年金額は物価に連動し、物価が上がると年金額も少し増えます。とはいえ、現役時代のベースアップのようには上がりませんし、近年の物価高を吸収できるほどの支給増にはなりません。現役世代の負担が重くなりすぎないように配慮されているため、この傾向は今後も続きます。

いっぽうで、国民健康保険料と公的介護保険料はジワジワと引き上げられています。手取りは目減りする前提で、やりくりを考えるのが適切です。

企業年金や個人年金保険などの上乗せ年金は終了年齢に注意

会社員や公務員だった方は、老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給され、企業年金などの上乗せ年金を受給される方もいるはずです。自営業の方は老齢基礎年金だけの支給になりますが、国民年金基金などの上乗せ年金をもらう方もいるでしょう。

さらに、加給年金(※1)や振替加算(※2)など、プラスアルファの年金が上乗せされる方もいます。企業年金や個人年金保険などの上乗せ年金が、何歳まで受給できるのか注意が必要です。

※1 20年以上厚生年金に加入していた方に扶養されている配偶者が65歳になるまでもらえる年金
※2 妻が65歳になって加給年金が停止した後に、一定の条件下で加算される年金