自分だけの地図を頼りに老後の不安と向き合う

これから、旧・定年時代に縛られない人生の歩き方を提案しますが、この先、50代、60代、70代の未来では、あなたが今予測できないトラブルが発生することでしょう。

そんなときも、決してあきらめず、行く手に立ちはだかる問題に向き合い、一つずつ片づけて前進してください。

あなたが今50歳で、人生を100年と見積もれば、余生は2600週以上あります。行き先が決まっている電車を降りて、ときには歩き、バスに乗り、また電車に乗る。いろいろ試しながら、残りの2600週を生きてください。

これからあなたがたどる道をつくるため、あなたの人生のロードマップを描いてください。自分だけの地図をつくるつもりで、それぞれの分岐点であなたらしい決断をしてください。そして、決断をするときは「リスクを恐れない」と自分で自分を励ましてみてください。

問題に立ち向かった経験は、必ずあなたの武器になります。そして、経験を積み、武器をたくさん持つことで、人生の後半戦になればなるほど怖いものがなくなっていきます。

ロールプレイングゲームでは、勇者は、地図を片手に冒険の旅に出ます。武器や防具、薬草を買いそろえ、仲間と出会いながら旅を続けます。最後にドラゴンを倒したりお姫様を助けたりしますが、本当に大切なのは(充実しているのは)、旅の過程ではないでしょうか。

老後の不安はだれにでもあります。しかし、不安を抱えながら悩むだけでは、何も変わりません。今すぐ準備を始めることが大切です。

そして、自分だけの地図を手に入れてください。未来には、さまざまなサプライズが待ちかまえています。あなたが、そして私が予想もできないような激動の時代が訪れるかもしれません。

でも、安心してください。未来はそれほど暗くはありません。あなただけの地図を頼りに、一歩ずつ歩いていってください。

●第2回(明治時代に始まった「定年制」に縛られなくていい…! 日本人に必要な「脱・定年時代」の歩き方)では、現在の日本で働くうえで持っておきたいビジネスの方法について解説します。

『脱 定年時代の歩き方』

発行所:Gakken
定価:1,760円(税込)

 

横手彰太
老後問題解決コンサルタント、家族信託エキスパート

 

1972年生まれ、中央大学経済学部卒。ABCマート、ニセコで飲食店経営、不動産会社の日本財託を経て、現在は、スタートアップのファミトラにて家族信託エキスパートとして従事。著書に『認知症になる前に知っておきたいお金の話』(ダイヤモンド社)、『老後の年表』(かんき出版)、『頭語の心配まるごと解決ノート』(宝島社)、『脱 定年時代の歩き方』(Gakken)がある。