これからのライフイベントをどう乗り越えるか、そして老後までにいくら貯めたら安心か――。こうした不安を乗り越えるためには、これから始まる新NISAなどの制度を活用しながら、自分だけのライフプランを見極める必要があります。
話題の書籍『ライフプランから考えるお金の増やし方』では、目指すライフプランに合う「堅実なお金の増やし方」や具体的な対策について、ファイナンシャルプランナーの大竹のり子氏が解説。今回は本書序章「お金に困らない人生を実現しよう」、第1章「あなたの人生に必要なお金はいくら?」の一部を特別に公開します。(全3回)
●第1回:日本人の平均寿命は世界一だからこそ知っておきたい、老後への不安が消える「7つの要素」
※本稿は、大竹のり子著『ライフプランから考えるお金の増やし方』(ナツメ出版)の一部を再編集したものです。
「人生の3大支出」を知っていますか?
就職、留学、結婚、出産、転勤、マイホーム購入、退職……こうした人生における大きな転機を「ライフイベント」と呼びます。
ライフイベントにはさまざまなものがあり、それぞれ必要なお金も異なります。なかでも「人生の3大支出」と呼ばれ、大きな支出となるのが「住居費」「教育費」「老後の生活費」です。
とはいっても、それぞれにかかる金額は人それぞれ。実家を改装して同居するのと、都心のタワーマンションでは、一生にかかる住居費は数千万円単位で違ってきます。教育費についても、すべて国公立に通うのと、海外留学したり私立大学の医学部や薬学部に進学したりするのとでは、2〜3倍、場合によっては10倍の差が出るかもしれません。
まずは人生においてどんなライフイベントを予定しているのか、それぞれにどのくらいのお金が必要なのか、イメージを具体化するところから始めましょう。