「頭金は多ければ多いほどいい」はホント!?

もうひとつ、「頭金をいくら入れたらよいですか?」というのもよくあるご質問です。これも考え方としては、固定金利、変動金利と同じです。手元資金に余裕のある方であれば、できるだけローンを“引っ張った”ほうがいい。変動金利であれば現在では約0.3~0.5%とかなり低いので、なるべくフルローンで引っ張っておいたほうがトクなのです。

本来なら「頭金1000万円を入れようか、どうしようか」と考えると思うのですが、頭金を入れずにフルローンを組んでしまえば、手元の1000万をほかの投資に振り分けられます。0.5%で調達して5%の運用をすれば、運用益は4.5%になります。そういう考え方をすれば、頭金に回すよりも、ほかの投資に回したほうが利益は大きいのです。

反対に、手元のお金に余裕がない方は、月々のローン金額を抑えるために、ある程度頭金を入れたほうが安全です。不動産を売却したくても、ローン残債より低い価格でしか売れないため住み替え出来ない、といったことを防ぐことができます。自宅についても、保有が苦しくなれば何時でも売却して、無理のない範囲でのマイホームに住み替える柔軟性が大切です。

一般には「お金がある人ほど頭金を多く入れたほうがいい」という考え方が主流だと思いますが、われわれの発想は逆です。

同様に、繰り上げ返済も低金利で借りられているうちは無理にやる必要はない、という考え方です。繰り上げ返済というのは手元のお金をそこに注ぎ込むことです。低金利で調達しているのだから借りておけばいいのに、という話です。手元にお金があるのなら、違うもので運用すれば利益になります。

また、繰り上げ返済をするということは、ペアローンの項目でも触れた団体信用生命保険の保険額を減らしていることになります。これは非常にいい保険ですから、なるべく長く入っておいたほうがおトクなのです。