固定金利、変動金利、どちらを選ぶか迷った時には?

当社でのマイホーム購入のご相談で多いのが、「固定金利と変動金利のどちらがよいか」というものです。最近は「金利が上がってきそうなので、やはり固定金利でローンを組んだほうがいいのでしょうか?」という質問が多いですね。

住宅ローンにおける固定金利と変動金利の考え方ですが、基本的には、手元の資金に余裕がある方は変動金利、逆に手元資金が厳しいという方には固定をおすすめしています。現在、固定金利も上がってきていますのでおすすめしづらい面もあるのですが、基本の考え方はこれですね。

なぜ手持ち資金に余裕のある方は変動金利のほうがよいかというのは、わざわざ最初から高い金利でローンを組まなくても、金利が上がってきたら余裕資金でそのまま支払っていけるからです。また、いざ自宅を売却しようとした時に万が一ローンの残債より低い価格でしか売れなくても、手持ちのお金でマイナスを埋めて売却ができるからです。特に不動産価格が下がってくると、住宅ローンの残債金額以下でしか売れなくなるケースが増えてきます。このために住み替えをしたくてもできないという方もたくさんいらっしゃいます。

お金があっていざとなったら手持ち資金を出して売却できるくらいの人は、リスクをとれるので、変動金利でローンを組んで低い金利のメリットを享受したほうがいいということです。高い固定金利で払っていくよりは、安い金利のままできるだけ返済をしておくほうがおトクなのです。

一方で、経済的に厳しい方の場合は、金利の上昇を考えて、固定金利で払っていったほうが安心ですよね。35年先のことは予測できませんから、何かあった時に臨時の資金を出せない人にとっては、固定で払い続けるほうが安心ということになります。

「変動金利は怖い」というイメージがあるかもしれませんが、変動といっても急にガンと上がるわけではありません。少しずつ上昇していくものなので、余裕資金がある方は、リスクをとりながら低い金利を享受してもよいのではないかと思います。