——最後に、直近DC向けにどのような商品が設定されたか教えていただけますか?
バーテックス・インベストメント・ソリューションズの「VTX DC ダイナミックバランスファンド」が新たに設定されました(図7)。バーテックス社は第一生命ホールディングスの100%子会社として設立された資産運用会社です。当ファンドは複数のアセットクラスに国際分散投資を行う複合資産型ファンドであり、リスク許容度別に安定型や成長型など、4つのコースが用意されています。
各コースの資産配分比率は定量モデルによって決定され、目標リスク水準のもとで期待リターンが最大となるようにベースのポートフォリオを構築します。実際の運用では、このポートフォリオを市場の動向に応じて調整し、急変が予期される場合には資産保全のため機動的に現金比率を引き上げるといった資産配分の変更を行います。
資産形成の後期、特に退職・年金受取が近づいたタイミングでは積極的に資産を増やすだけではなく、資産を保全していく必要もありますから、このように機動的にリスクをコントロールするファンドを選択肢の一つとして入れておくと良いかもしれません。
図7 新規設定ファンド(直近10本) 拡大図表示
※公社債投信等を除くDC専用ファンド 出所:三菱アセット・ブレインズ
そのほかは既存のターゲットイヤーファンドに新たなコースが追加となった程度であり、全体として大きな動きはありませんでした。以上、パフォーマンス動向、資金流出入動向、新規設定ファンド動向について、お話しました。