海外100店舗突破 “驚安の殿堂”は世界に通用するか
パン・パシフィック・インターナショナルの海外事業は、2006年2月にダイエーからハワイ3店舗を買収したことで始まりました。積極的なM&Aで海外店舗を増やし、2017年にはシンガポールにオリジナル店舗「DON DON DONKI」を出店しています。現在では海外に100店舗以上の店を超え、2600億円以上の売り上げを得るようになりました(2022年6月期)。
【海外店舗数の推移(2009年6月~2023年6月)】
【海外売上高(2010年6月期および2022年6月期)】
パン・パシフィック・インターナショナルは2025年6月期までの中期経営計画で、海外事業の強化をうたっています。特にアジア地域への進出を強めるようで、3年で店舗数の倍増を目指す計画です。
【中期経営計画(~2025年6月期)の目標】
2022年6月期 | 2025年6月期 (計画値) |
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北米 | 売上高 | 1982億円 | 2340億円 |
営業利益 | 104億円 | 158億円 | |
店舗数 | 65店舗 | 78店舗 | |
アジア | 売上高 | 690億円 | 1360億円 |
営業利益 | 17億円 | 112億円 | |
店舗数 | 30店舗 | 64店舗 |
出所:パン・パシフィック・インターナショナルHD 中長期経営計画
国内で多くのファンを獲得したドンキ流の経営は海外でも受け入れられるのでしょうか。投資家の注目が集まります。
文/若山卓也(わかやまFPサービス)