利益率の高さを支えるオリジナル商品
パン・パシフィック・インターナショナルの強みはオリジナル商品にあります。2009年にPB(プライベートブランド)の「情熱価格」の販売を開始し、食品や日用品はもちろん、テレビやソファーに至るまで実にさまざまな商品を開発・販売してきました。
情熱価格は好調で、2022年6月期にはディスカウントストア事業のPB・OEM(委託製造)比率は14.2%を占めるほどになっています。特に同期は化粧品や自転車、玩具の売り上げが順調だったようです。PB商品は一般に他社メーカーが製造するNB(ナショナルブランド)よりも利益が厚く、ディスカウントストア事業の利益率も改善が進みました。
【ディスカウントストア事業の業績(2010年6月期および2022年6月期)】
売上高 | 営業利益 | 営業利益率 | |
2010年6月期 | 4161.83億円 | 165.43億円 | 3.97% |
2022年6月期 | 1兆3274.51億円 | 722.30億円 | 5.44% |
出所:パン・パシフィック・インターナショナルHD 決算短信
パン・パシフィック・インターナショナルは総合スーパー事業でも「スタイルワン」や「プライムワン」といった自社ブランドを展開しています。利益の多くをディスカウントストアで稼ぐ同社ですが、これらの販売が伸びれば総合スーパーも稼ぎ柱に成長するかもしれません。