新NISAには「つみたて投資枠」「成長投資枠」という2種類の枠があります。本記事では、それぞれの違いや使い分けについて、イメージしやすいよう易しい表現でお伝えしていきます。

つみたて投資枠で買える商品

年間120万円まで投資できるつみたて投資枠。これは、⼀⾔で言うと「長く持っておくのにベストな資産」というイメージです。

では逆に、長く持っておくのに適さない投資とは、いったい何でしょうか。答えは、「株」の一点張りです。

全資産を1つの株に集中させる⾏為は⾮常にリスクが高いのです。買った株が当たれば大もうけできますが、外れると大事な資産を一気に失うことになる。これは、投資というよりギャンブルに近い⾏為です。

結局、つみたて投資枠の正体は何かというと、「分散投資のみ認められる投資枠」です。つみたて投資枠では、国が一定の条件を満たしていると認めた“長期投資に適した投資信託”のみが購入対象となるので、

●1つの株ではなく、何百、何千種類の株を買う
●⽇本の株だけでなく、世界中の株を買う
●さらには、株だけでなく債券(国債)や不動産を買う

といった投資を行うことができます。そうすることで、リスクも分散され、より安全度が高くなります。

成長投資枠で買える商品

多少のリスクは覚悟しても、もっと積極的に資産を増やしたい! という攻めの投資に使えるのが成⻑投資枠です。つみたて投資枠は年間120万円であるのに対し、成⻑投資枠は年間240万円まで使えます。

では、成⻑投資枠で買える商品とは何か。結論から⾔うと、「⼀般的な株・投資信託」のことです。まず、⼀般的な株とは誰でも買える株のこと。つまり、株主が数⼈の関係者のみで、⼀般的に出回っていない株は新NISAでは対象外ということです。

そして、もう1つ、成⻑投資枠で買える商品が、⼀般的な投資信託です。これも、投資信託のうち⼀般的に出回っていて売買できる商品が対象となります。