複利の計算方法

複利は、簡単にいってしまえば、「一定期間で計算される利息をそのまま支払わずに、計算上の元本に加算して、それをもとに次の期間の利息の計算を行なっていく」ことを繰り返す計算方法です。

利息は、累積的に計算されていき、通常は元本の返済時、すなわち満期時に一括で支払われます。具体的な数値例でみてみましょう。

元本100万円を期間3年、利率5%で借り、利息は1年ごとの複利計算で計算することとします。複利計算では、この場合の「1年ごと」というように、複利計算を行なう一定期間をあらかじめ決めておく必要があります。

この数値例の場合、最初の1年間の利息は、利息計算期間を単純に1(年)とすると、

1,000,000円×5%×1=50,000円

と計算できます。ここまでは単利との違いはありませんね。

違いが生じるのはここからで、この1年目の利息5万円は支払われることなく、次の1年間の計算上の元本に加えられます。したがって、2年目の利息は、

1,050,000円×5%×1=52,500円

となります。この2年目の利息も実際には支払われずに次の1年間の計算上の元本に加えられます。したがって、3年目の利息は、

1,102,500円×5%×1=55,125円

です。そして、3年後の満期時点で、これら3年分の利息の合計額157,625円が支払われるのです。

単利だと、利息額は単純に5万円が3回で計15万円ですが、複利だと少し利息総額が増えることになります。