日常の生活費の収支と資産・負債の状況を整理する

定年を迎える女性にとって、一番の関心事や不安は、老後のお金の問題ではないでしょうか。寿命や健康状態、生涯賃金、家族の有無等によって、老後に必要な金額は人それぞれ異なります。寿命を知ることはできないため、正確な金額の試算が難しく、完全に不安をなくすことはできません。しかし、日頃かかっている生活費の収支や資産・負債の状況から、将来、必要な金額を予想し、心の準備をしておくことはできます。たとえ、途中で見通しが狂ったとしても、何も考えていなかったときに比べれば、軌道修正もしやすく、焦ることも少ないのではないでしょうか。

まずは、日常の生活(住居費、食費、光熱費、交際費等)にかかる費用を把握すれば、老後、月々どれくらいの生活費がかかるかを知ることができます。高齢になると、現役時代に比べて生活にかかる費用は少なくなると思いますので、約7〜8割程度と見込んでおくとよいのではないでしょうか。月々の収入については、公的年金や、再就職をしていれば仕事の収入等が加わります。年金の受取額を知りたいときは、毎年誕生月に年金定期便が送付されますので、年金記録や年金見込額の確認をすることができます。

一方、資産については、住宅(持ち家の場合)、金融資産、退職金等、負債については、住宅ローン(残債がある場合)等を把握することで、全体の資産状況を把握することができます。老後のお金を考える上では、日頃の「キャッシュフロー」と「資産・負債」といったこの2つの軸で、自分の資産を把握することが求められます。