海運3社で世界6位のコンテナ船社を設立
海運業界における大合併は、2017年にも起こりました。日本郵船をはじめ、商船三井・川崎汽船といった国内の海運大手3社が定期コンテナ船事業を統合し、シンガポールに「ONE(Ocean Network Express)」を設立したのです。これにより、船腹量140万TEU※を超える巨大な海運会社が誕生しました。
※TEU(Twenty-foot Equivalent Unit):20フィートの海上コンテナに換算した荷物の量
【海運3社の船腹量(2016年10月末時点)】
出所:国土交通省「海運大手3社のコンテナ船事業統合について」より著者作成
【世界のフルコンテナ船上位10社の船腹量(2022年4月時点)】
出所:日本船主協会 SHIPPING NOW 2022-2023
ONEの船腹量はさらに増加するとみられています。同社は2020年12月、超大型コンテナ船6隻の長期契約の基本合意を締結しました。積載量は世界最大級で、1隻の船腹量は24000 TEUにも上ります。
さらにONEは2022年6月と2023年3月に1万3700TEUのコンテナ船を10隻ずつ契約したことを発表しました。これらは2023年~2026年にかけて続々と竣工する予定です。