改善が進む「M字カーブ」

コロナ禍で男女間の格差が改めて突き付けられることになりましたが、長期的には改善されている項目もあります。例えば女性の労働力率(※)を年齢階級別に並べたときに現れる「M字カーブ」は、近年緩和されてきました。

※労働力率:労働力人口(就業者+完全失業者)÷15歳以上人口×100(%)

【女性の年齢階級別の労働力率】

内閣府 内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書(2020年版)」より著者作成

M字カーブは、女性が出産や育児などから20~30代に職を離れざるを得ないことが原因で生じると考えられています。この改善が進んだということは、単純に考えれば出産や育児でキャリアを諦める女性が減ったと評価できます。諸外国と比較しても、差はあまり見られなくなりました。

【諸外国における女性の年齢階級別の労働力率(2019年)】

内閣府 内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書(2020年版)」より著者作成