金融機関の顧客の年齢層
しかしながら、20代、30代、40代という資産形成層の人たちが、金融機関の窓口に行って資産運用のコンサルティングを受けるケースは少なくなっています。今は金融機関よりも、SNSやYouTubeなどから情報を入手するケースが多いようです。
フィデリティ投信株式会社の「2022年フィデリティ・ビジネスパーソン1万人アンケート」では、「お金に関する情報の入手経路」を聞く項目があり、「特に情報は入手していない」を除けば、情報の入手経路で高い回答比から順に20歳代~30歳代では次のような結果になりました。
<お金に関する情報の入手経路>
SNS、ブログ、YouTubeなど・・・39%
TVの情報番組、コマーシャル・・・23%
職場の同僚、知人・・・13%
金融機関の担当者、セミナーやウェブサイト・・・11%
家族・・・11%
雑誌の特集、広告・・・9%
新聞記事、広告・・・8%
ファイナンシャル・プランナー・・・6%
職場でのマネー教育、研修・・・5%
出所:フィデリティ投信株式会社「2022年フィデリティ・ビジネスパーソン1万人アンケート」
こうして見ると、約4割の人がSNSやブログ、YouTubeなどのネットメディアを情報収集の中心としていることが分かります。逆に、金融機関の担当者、セミナーやウェブサイトと答えた人の回答比はわずか11%です。
インターネットで情報を収集する人の大半は、ネット証券などで口座を開いて資産運用をするでしょうから、わざわざ金融機関へ出向いて資産運用のアドバイスを受ける層は、高齢者が中心と考えられます。