G7で唯一のマイナス成長…イギリス経済に何が

IMF(国際通貨基金)は2023年1月、世界経済の改訂見通しを公表しました。その中で、イギリスは2023年の経済成長率がG7で唯一のマイナスとなる予測が示されます。イギリスは、2022年10月の発表時では0.3%のプラス成長が見込まれていました。

【G7各国の2023年成長率の予測】

出所:IMF 世界経済見通し

イギリスのマイナス成長が予測される原因として、2022年に4.1%と比較的高い成長を見せたこと、エネルギー価格が高騰していること、また液化天然ガスへの依存度が高いことなどが指摘されています。

もっとも、2024年の成長率の予測は、前回(2022年10月)の発表より0.3ポイント引き上げられました。またイギリスでインフレ率の低下が進めば、より大きな成長が期待できるともIMFは述べています。

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。