アメリカ初のリート専門機関が運用
ダイワUSリートBコースは、運用の権限を「コーヘン&スティアーズ・キャピタル・マネジメント」に委託しています。同社は米国初のリート専門の運用会社として1985年に誕生しました。リートといった不動産証券や実物資産などの運用を展開しており、リート運用では最大級の資産規模を持っています。
組み入れる銘柄は、ファンダメンタルズ分析を通して安定的な配当が見込める銘柄を選定し、特に米ドル建てでポートフォリオ配当利回りが市場平均以上となるよう目指して決定します。
【組入上位10銘柄(2023年1月末時点)】
銘柄 | 用途 | 比率 |
プロロジス | 産業施設 | 9.3% |
ウェルタワー | ヘルスケア | 9.2% |
リアルティ・インカム | その他商業施設 | 7.3% |
デジタル・リアルティー・トラスト | データセンター | 7.2% |
インビテーション・ホームズ | 戸建住宅 | 6.7% |
サイモン・プロパティー・グループ | ショッピングモール | 5.8% |
パブリック・ストレージ | 貸倉庫 | 5.4% |
ミッド・アメリカ・アパートメント・コミュニティー | 集合住宅 | 4.4% |
エクイニクス | データセンター | 4.2% |
サン・コミュニティーズ | 簡易住宅 | 3.6% |
※ポートフォリオ配当利回り:3.5%
ダイワUSリートBコースは、配当利回りを重視したい人に向いているでしょう。米国リートは収益の90%以上を投資家に還元することで税制上の優遇が受けられる仕組みが設けられているため、株式よりも高い配当が期待できます。
またインフレ対策としても一定の効果を持つでしょう。短期的にはコスト上昇による業績の悪化などから株式の下落を招きやすいインフレも、実物の不動産を裏付けに持つリートにとっては必ずしも値下がり要因とはいえません。物価の上昇を懸念するなら、株式だけでなくダイワUSリートBコースも併せて保有してみてはいかがでしょうか。
ただし、インフレ下で通常行われる利上げは、リートにとっても一般に収益の悪化要因です。また米国株式と同じように、価格変動リスクや為替変動リスクがあることには留意してください。
【ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)の概要】
銘柄 | ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし) |
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
ファンドのタイプ | 海外REIT型 |
設定日 | 2004年7月21日 |
信託期間 | 無期限 |
決算日 | 毎月17日 |
受渡期間 | 5営業日 |
販売手数料(最大、税込み) | 3.3% |
信託報酬(全体、税込み) | 1.672% |
信託報酬(販売会社、税込み) | 500億円以下の部分:0.781% 500億円超~1000億円以下の部分:0.825% 1000億円超~2000億円以下の部分:0.88% 2000億円超の部分:0.935% |
信託財産留保額 | なし |
主な販売会社 | ゆうちょ銀行 りそな銀行 あおぞら銀行 |
執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。