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2023年2月、トルコとシリアを大地震が襲いました。5万人超が犠牲になったほか、トルコでは191万人以上がテントなどでの避難生活を強いられたとみられています。世界銀行はトルコに340億ドル(1ドル=135円で約4兆6000億円)の物理的な被害が生じたと推定し、その復旧には2倍の費用がかかる可能性があると指摘しました。
海外の大地震といえば「スマトラ島沖地震」を思い出す人も多いでしょう。大規模な地震が立て続けに発生した災害で、3月28日は2度目の地震が発生した日にあたります。
大地震が連発し日本人も被害に
1度目の地震は2004年12月に発生します。インドネシアのスマトラ島沖でマグニチュード9.0と推定される史上最大級の地震が起こり、それに伴って発生した大津波によってアジアやアフリカといった広範な地域に甚大な被害が生じました。死者および行方不明者は21万人、日本人も37人が犠牲になります。
【マグニチュード9.0以上の主な地震】
・チリ地震(1960年):マグニチュード9.5
・アラスカ地震(1964年):マグニチュード9.2
・カムチャッカ地震(1952年):マグニチュード9.0
・スマトラ島沖地震(2004年):マグニチュード9.0
・東日本大震災(2011年):マグニチュード9.0
それからわずか3カ月後の2005年3月、再びスマトラ島沖でマグニチュード8.5の地震が発生しました。1度目の地震より小規模だったとはいえ、インドネシアのニアス島を中心に915人の死者が出てしまいます。
インドネシアはその後もインドネシア・ジャワ島中部地震(2006年)やスラウェシ島地震(2018年)など、大きな地震に何度も見舞われます。しかし国際的な支援も受けながらそのたびに復興し、同国の経済は力強く成長しました。2023年に発生したトルコ・シリア大地震においても、早期の復興を願わずにはいられません。
【インドネシアの名目GDP(ドル建て)】
【ジャカルタ総合指数】