自分の老後をイメージした際に抱く「不安」はお金が理由であることが少なくありません。その不安を和らげるには、基本的には「貯蓄」や「投資」が必要です。しかし、これらを継続的に実行するには、「自分の価値観を整理し、立ち位置を確認して、どうするかを考える」ことが大事とファイナンシャルプランナー・山崎俊輔氏は言います。
話題の著書『お金の悩みは4マスで考える』では、「自身の価値観を整理し、立ち位置を確認」するのに4マス図を活用して、“見える化”することを提唱しています。今回は、本書冒頭の「はじめに」、第1章「お金とココロの問題を解決したい」の一部を特別に公開します。(全3回)
●第2回:大切なのは“メンタル改善”ではない…! お金が確実に貯まる“ある仕組み”
※本稿は山崎俊輔著『お金の悩みは4マスで考える』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
投資で損をするのが怖い?
「貯蓄から投資へ」というフレーズがあります。国民の貯蓄を投資へと促す政策が続いています。NISAやiDeCoはその一つです。強制的に国民に投資(株式投資・投資信託など)させることはできないので、税制優遇などのメリットを示すことで資金移動を誘導しているわけです。
一方で、投資と言えば元本割れの可能性があります。中長期的には高い利回りを期待できると言われても、それでも投資で値下がりすることが怖い人もいるでしょう。短期的には20〜30%くらいの値下がりはしばしば起こります。
そこで投資の「損」について、4マスで人生で起きるいろんな損と比べてみるのはいかがでしょうか。投資で生じる損は、案外怖いものではないのかもしれません。