今注目の書籍の一部を公開して読みどころを紹介するシリーズ。今回は「貯蓄1000万円の壁」を越える方法と考え方について解説した飯村久美氏の『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』の第1章を特別に公開します(本記事は後編)。著者本人が同書を解説する無料セミナー情報も!

●前編:お金を増やせる人、そうでない人の“二極化”が進行…「貯蓄率」データの驚きの実態

※本記事は飯村久美著『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』(KADOKAWA)から一部を抜粋・再編集したものです。

みんなはどれくらいお金を稼いでいるの?

給与が上がらない時代に生きるなかで、みんながどれくらい稼いでいるのかも気になりますよね。

厚生労働省が行っている「国民生活基礎調査」2019年調査という資料を見ると、1世帯あたりの所得の平均値は552.3万円で、中央値は437.3万円です。

所得階級別のグラフにすると、平均値を上げているのは年収1000万円を超える一部であり、約6割の世帯が平均値を下回っていることがわかります。

平均所得金額の年次推移に目を移すと、もうひとつ悲しい現実が見えてきます。

それは、約25年で年収が100万円以上も減っていることです。

1994年の平均は、664.2万円。2018年の平均は、552.3万円。1年間の収入が、111万円も減っているのです。

これはとても驚くべきことで、月平均にすると10万円弱の収入が減っていることになります。これでは家計が苦しくなるのはあたりまえです。

一方の支出はといえば、コロナ禍に加え、ロシアのウクライナ侵攻や歴史的な円安、天候不順などの影響で、食料やエネルギーの供給不足が深刻化し、過去に例を見ないほど値上がりが続いています。

日本にはエネルギー資源がほとんどありませんから諸外国頼みですし、日本の食料自給率はたったの38%(2021年カロリーベース)しかありません。日本は、多くのエネルギーや食料を輸入に頼っている国ですから、その輸入品の値上がりが様々なコストに転嫁され、ありとあらゆるものがどんどん値上がりしているのです。

仮に収入が下がらなくても、電気代やガス代といった光熱費、または食料品といった生活必需品の値段が上がっていけば、おのずとわたしたちの生活はどんどん苦しくなります。