コロナに物価高…苦境が続く飲食業界

プレミアムフライデーの普及を阻んだ原因の1つと考えられるのは新型コロナウイルスです。2020年から感染が拡大し、政府も行動の自粛を求めたため、多くの飲食店で業績が悪化しました。

【飲食店の売上高】

総務省「サービス産業動向調査(2022年10月)」より著者作成

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行動が再開され、飲食店の売り上げは回復傾向にあります。しかし、今度はインフレが懸念されるようになりました。食料や光熱費の値上がりが続いていることから、飲食店は以前より利益を確保しにくい状況にあると考えられます。

【消費者物価指数(2021年1月=100)】

総務省「消費者物価指数(2022年12月)」より著者作成

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経済の再開がより本格化すれば、企業の接待などを通じて飲食業界にも恩恵が考えられます。一部の企業は、接待費を損金に計上することで税負担を軽くできる仕組みがあることから、企業活動の再開に期待する飲食店は少なくないでしょう。

なお、企業の接待費は無条件で損金に算入することはできません。どのような支出なら税金を小さくできるのでしょうか。